英国の自然史博物館が開催する世界最大の野生動物の写真コンクール「ワイルドライフフォトグラファーオブザイヤー」で、2020年はロシア沿海地方にある国立公園「ゼムリャー・レオパルダ(ヒョウの土地)」で撮影されたアムール・トラの写真が最優秀作品に選ばれた。
Congratulations Sergey! 🏆 Selected from over 49,000 entries, this is a rare glimpse of a magnificent Amur tigress fully immersed in her natural environment, hugging an ancient Manchurian fir in the Russian Far East. #WPY56 pic.twitter.com/LpIqN5gZG5
— Wildlife Photographer of the Year (@NHM_WPY) October 13, 2020
2020年のコンクールには4万9000点数を超す写真が集められた。入賞者の発表は英国王室ケンブリッジ公爵夫人キャサリン妃が行った。
「今年のフォトグラファー」には沿海地方の国立公園「ゼムリャー・レオパルダ」でアムール・トラを撮影したロシアのセルゲイ・ゴルシコフ氏が選ばれた。
「抱擁」と題されたゴルシコフ氏の写真は、アムール・トラが自分の匂いをつけようとモミ科の大樹の幹に「抱きつく」瞬間をとらえている。
アムール・トラは地球上に残された肉食動物の中では最も稀少な存在で、絶滅の危機に瀕する動物として国際レッドブックに記載されている。「ゼムリャー・レオパルダ」では31頭の大人のアムール・トラと10匹の子どもの生息が確認されており、ロシア極東の自然保護区の中では最も生息密度が高い。
2020年の野生動物写真コンクール「ワイルドライフフォトグラファーオブザイヤー」では、56人の入賞者が選ばれた。