同誌によると「研究者の見解では、COVID-19の経過に対する遺伝的要因の全体的な影響は比較的大きくなく、この側面から万能薬を期待する必要はない」という。
一方で、これらデータは特定患者の重篤リスクを事前に評価し、脆弱性が高い患者を割り出す意味で有用だという。
特に、血液型自体がコロナウイルスに感染しやすいかどうかに影響を与えることが分かった。血液型A型はより脆弱であり、反対にO型はより防護されているという。ただし防護効果は非常に小さい。
また6つの遺伝子を含む染色体3番の領域は、疾病経過を予測するうえで大きな意味をもつことも明らかになった。染色体のこの領域に特定の遺伝子構成が存在することは、現在、COVID-19の重症リスクの最も強力な遺伝子要因となっている。この変種はネアンデルタール人の遺産であり、現在は欧州の16%、南アジアの50%にみられることが指摘されている。
以前、中国の研究者らが独自研究を行い、どの血液型が新型コロナウイルス感染症に罹患しやすいのかという質問に答えを出した。彼らのたどり着いた結論はロシアの研究者と同じであり、最も感染リスクをもつのは血液型A型の人だという。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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