BFMTVによると、検察はテロ支援に該当するコメントを行っているツイッター・ユーザーのプロフィールに着目した。
男はパリ近郊で首を切断された教師の写真に「いいね」を押していたという。
検察はユーザーの個人情報を特定し、ロシア生まれでチェチェン系の男(22)であることを突き止めた。男はフランス中央部のブロワ市に暮らしており、自宅にいるところを逮捕された。
男は2015年に風刺週刊紙シャルリー・エブドの本社がイスラム過激派組織によって襲撃された際も同じ容疑で逮捕されていた。
先に仏紙フィガロは、フランス社会を震撼させた殺人事件の犯人がモスクワで生まれたチェチェン系の男(18)だったと報じた。
報道を受けてチェチェン共和国のカディロフ首長は声明を発表し、「テロ行為を批判し、遺族に哀悼の意を表す」と記した。それと同時にカディロフ首長は「犯罪行為に国籍はない」とし、チェチェン共和国そのものに批判が及ぶことをけん制した。
殺害された教師は言論の自由を扱った授業でイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を見せていた。
パリでは9月下旬、風刺週刊紙シャルリー・エブドの元本社前で、パキスタン人の男が2人を刺傷する事件が発生したばかり。男は同紙による預言者ムハンマドの風刺画掲載に対する報復として犯行に及んだと見られている。