研究者らは今回、37〜73歳の英国のバイオバンクの参加者40万8802人のデータを収集。これらの参加者に対し、平均して10年間の健康状態を調査した。この間、参加者からは5221件の心不全の症例が報告されていた。
研究者らが参加者の睡眠の質と時間を分析したところ、心不全を発症した人には睡眠に問題があることが明らかになった。これらの人々の中には、不眠症やいびきに悩まされ、夜中に目が覚めることが多い人もいれば、朝起きれない人もいた。
そこで研究者らは、参加者を短い睡眠時間(1日に7時間未満)、正常な睡眠時間(7〜8時間)、長い睡眠時間(9時間以上)の3グループに分類した。その結果、正常な睡眠時間を取っているグループは、糖尿病や高血圧の発症や遺伝子異常があったとしても、心不全になるリスクが他のグループより42%低いことが分かったという。この研究は、テュレーン大学のホームページで報告されている。
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