これより前、全国人民代表大会常務委員会は、国家の安全の脅威となりうる香港立法会の議員の資格を剥奪するとした決議案を採択した。
共同声明で5カ国は、香港選出の議員の資格を剥奪するとした中国による新たな基準決定は、香港の高度な自治、権利、自由を奪うものであると批判している。
また5カ国は、国際社会の主要メンバーとして、中国が自らの国際的義務を遂行し、香港市民に対する責任を果たすよう期待すると述べ、香港議会に対する措置を見直し、議員の資格を直ちに回復するよう中国政府に強く求めた。
香港国家安全法
6月30日、中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)常務委員会は、香港国家安全維持法案を可決した。同法は、テロ活動、国家分裂、政権転覆、外国勢力との結託などを禁止している。最高刑は終身刑となる。また同法は、香港に幅広い権限を持つ治安機関を設立することや、中国本土で個々の事案を調査、審議する可能性も規定している。