そのため外国製品の輸入が発見されたあらゆる場所でロックダウンが宣言され、それに関わる経済問題が発生している。11月1日に恵山市の港湾、5日には羅先特別市、6日には南浦特別市の港湾が閉鎖され、また20日には平壌市へ入る道路が閉鎖された。
また北朝鮮は海水が新型コロナウイルスに汚染されているおそれがあるということから塩の採取と漁労を中止した。
北朝鮮の新型コロナウイルス感染
以前、ロシアの韓国学者でソウル大学のクンミン・アンドレイ・ラニコフ教授は、北朝鮮の新型コロナウイルスの状況について、以下のようにコメントしている。
「北朝鮮には実際にはハイテク医療は存在せず、医師のレベルも西側諸国の医療レベルにはおよばない。しかし、医師は多く、医療サービスは無料だ。そのうえ、北朝鮮の全国民は定期的に疾病予防措置と検査が義務付けられている。こうした簡易な手続きがしばしば病気の早期発見に役立っている。通常の病気の場合なら十分に北朝鮮の医療で対応できる。しかし、肺炎のような深刻な合併症を患った患者が多数となった場合、たとえば、通常の病院ではそのための設備は実際に配備されていないため、肺の通気システムへアクセスするチャンスはない。」