声明文では「軌道離脱は現地時間4時40分に北京のミッションコントロールセンターの技術スペシャリストの監視のもと行われた」と説明。
帰還カプセルのある軌道コンプレックスは月から約200キロメートル離れた周回軌道に残り、その間、着陸モジュールは着陸に向けて準備に入る。
モジュールは着陸完了後、約2メートルの深さから、またマニピュレータを使用してレゴリス(土壌サンプル)掘削および採取を開始する。サンプル採取は合計2キログラムが予定されており、真空容器に格納される。
その後、モジュールは離陸し、嫦娥(じょうが)5号と自動ドッキングし、土壌サンプルは帰還カプセルに格納される。カプセルは中国北部の内モンゴル自治区へ帰還する予定。
嫦娥(じょうが)5号のミッションが成功すれば、44年ぶり(1976年のルナ24号以来)に月土壌サンプルが地球に届けられることになり、中国は米国とソ連に続く世界で3番目にこのミッションを成功させることになる。
中国メディアが報じるところ、中国は2030年までに月に有人飛行を行い、月面に調査用基地を建設する計画だ。これは中国の壮大な宇宙開発計画の一部にすぎない。中国はロシアや日本よりも宇宙開発に費用を投じており、米国の次につけている。
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