7月に101歳のお誕生日を迎えたというマリア・オルシンゲルさんが最初にコロナに感染したのはイタリアで最初に流行し始めた2月。ロンバルディアはイタリアの中でも最悪の感染状況を呈していたが、当時100歳だったマリアさんの症状は、娘のカルラさんの話では入院こそしたものの、驚くほど軽度ですんだ。
回復したマリアさんが再び感染してしまったのは9月。今回も体温はそれほど高くならず、症状も軽くて済んだ。娘のエンニスさんは「ママは18日間入院しました。お医者さん、看護婦さんが毎日電話をかけて容態を確認しましたが、悪化せずに済んでいることにみんな驚いていました」と語っている。
そんなマリアさんが3度目に感染したのは10月。マリアさんが暮らす老人ホームで実施されたコロナ検査で陽性反応が出た。しかもマリアさんはホームの中では唯一の感染者で、加えて無症状だった。エンニスさんは医者たちは首をひねったが、原因はわからなかったと話している。
マリアさんは1919年7月、スペイン風邪が大流行する最中に農家に生まれが、それに感染することはなかった。2人の娘の話ではマリアさんはつねに健康優良で、自身、最良の薬は労働だと信じているという。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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