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トランプ大統領 議会が承認した軍事予算案に拒否権を発動
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トランプ大統領は中国に対する制裁が不十分として、13日のツイートで2021年度の軍事予算案に拒否権を発動する姿勢を示した。ただし、この予算案は上院と下院ともに3分の2以上の賛成でもって採択されており、大統領による拒否権は効力を持たない。 2020年12月14日, Sputnik 日本
2020-12-14T10:18+0900
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国際, ドナルド・トランプ, 中国, 米国
トランプ大統領 議会が承認した軍事予算案に拒否権を発動
2020年12月14日, 10:18 (更新: 2022年5月4日, 22:36) トランプ大統領は中国に対する制裁が不十分として、13日のツイートで2021年度の軍事予算案に拒否権を発動する姿勢を示した。ただし、この予算案は上院と下院ともに3分の2以上の賛成でもって採択されており、大統領による拒否権は効力を持たない。
トランプ大統領は13日のツイートで2021年の軍事予算案について言及した中で、「中国の独り勝ち」になるとして拒否権を発動する姿勢を示した。
我々の軍事予算によって誰よりも得するのは中国だ。私は拒否権を発動する!
2021年度の軍事予算は7400億ドル(約76兆8900億円)となっているが、これにはロシアのパイプライン「ノードストリーム2」や「トルコストリーム」、およびロシアの地対空ミサイル「S400」を購入したトルコ政府に対する制裁、ウクライナへの軍事支援、対露制裁に伴う費用が盛り込まれている。
8日には下院で予算案の採決が行われ、全体で435票のうち賛成が300票以上で採択された。上院では11日に採決が行われ、賛成84票、反対13票で可決した。賛成が3分の2を超えたことから、大統領による拒否権は無効となる。
先にトランプ大統領は、2021年度の軍事予算案にSNSでの法的責任を問わないとする連邦法の撤廃が盛り込まれていないとして、議会を批判した。そのためトランプ氏は、この予算案に拒否権を行使すると発表した。
トランプVSツイッター
5月末、トランプ大統領は、「保守主義者たちの意見を制限」することを続けるのであれば、米国のSNSの運営にかつてない厳しい規制を行うと怒りを露わに発表した。
同大統領がこうした発表を行ったのは、ツイッターに投稿した彼のいくつかの発言に特別なマークが付けられた後のことだった。このマークは、コメントの中に不確実な情報が含まれている可能性があることから、副次的に内容を確認するよう読者に警告したものだった。
2020年11月3日には、第59回米大統領選挙が行われた。トランプ氏は選挙の敗北を認めていないが、現時点では民主党のジョー・バイデン氏が勝利したとされている。トランプ陣営の法律家は複数の州裁判所で選挙結果について異議を唱えているが、現在までにトランプ氏側の主張内容には確認がとれておらず、重大な選挙違反の証拠も見つかっていない。