ユリヤさんという女性はコロナウイルスから回復した後、しばらくの間、全く匂いがわからなくなった。ある時、キノコと玉ねぎを炒めようと思い立ち、出来上がった頃にプライパンのふたを開けると、塩素とアンモニアの刺激臭を感じて、ものすごく驚いたという。
エカテリーナさんと名乗る女性は、今までに感じたことのない、変わった臭いをチキン・ブイヨンを煮ていた時に感じたという。これと同じ臭いをエカテリーナさんはマクドナルドのチキンナゲットを嗅いだ時、両親を尋ねて鶏肉料理を出された時に感じたという。変わった臭いというのが何を想起させるものかについては、エカテリーナさんは明らかにしていない。
ナタリヤさんはコーヒーの匂いが分からなくなった。まるで腐った牛乳を入れたような酸っぱい匂いを感じてしまうのだという。ナタリヤさんは味覚が変わってしまったために今まで食べていた食物が食べられなくなってしまった。
「パンやじゃがいもとか、味がプレーンなものしか食べられなくなりました。」