ロシアカルチャーセンター京都のビクトリヤ・トルストワ所長は、「スプートニク」からのインタビューに答えた中で次のように語っている。「ソーシャルディスタンスを守り、マスクを着用し、人々を感染から守るという課題が据えられている現在、毎年開いているこの舞踏会で、コロナ対策を遵守しながら、参加者を楽しませるためにはどうしたらいいのか長いこと考えました。そして、宇宙というテーマが一番ふさわしいように感じました。まず2021年は人類初の有人宇宙飛行が行われてから60周年という記念の年だからです。わたしたちは、ガガーリンをテーマにした短いドキュメンタリー映画を上映する予定です。それから2つめに、このイベントのシナリオ「宇宙をめぐる旅」に合うような、宇宙服を思わせるマスクを手作りしました。そして参加者の皆さんには、宇宙をイメージした服装で来るようお願いしています。今回のイベントのために、200人収容が可能な会場を借りましたが、現行の規則に従い、半分以下の人数で開催することになります。またディスコタイムでは、いつもは最後に抱き合って踊るようなバラード曲を流すのですが、それもなくし、距離を開けたダンスだけになります」。
どこの社会団体もそうだが、ロシアカルチャーセンター京都も、プロのアーティストを招聘するための資金はない。そこで、コンサートプログラムは主にセンターのメンバーたち、ボランティア、日露の仲間たちの手で作ったという。開催まであとわずかという現在、懸命のリハーサルが行われている。
ビクトリヤさんは2020年の夏に京都で「スパシーボ」という名のロシア雑貨店をオープン。ロシアの小物、マトリョーシカ、工芸品、ロシアの紅茶、ハチミツ、ピロシキなどが買えるほか、テイクアウトの料理もオーダーできる。
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