メルボルンのモナーシュ大学とバーネット研究所、アルフレッド病院の研究者らは、新型コロナウイルスと診断された25人のボランティアから採取した血液サンプルを8ヶ月間に渡り分析した。さらに発症の兆候のない36人を対象に管理グループを構成した。
研究結果は、血中の新型コロナウイルスに対する遊離抗体の濃縮は、初期症状が現れてから20日後には下がり始めることを示した。この場合、研究者らは、免疫機能が病原体を攻撃する発射体と抗体の比較を行った。しかし、これら抗体の作製に対するシグナルは、B記憶細胞と呼ばれる白血球が発している。
研究者らは、コロナウイルスを記憶する免疫機能に、再度それらに対応するためB記憶細胞の十分な量が維持されているのか調査することを決定した。このため、研究者らは、被験者らの血液サンプルに蛍光マーキングされた新型コロナウイルスの一部を注入した。この結果、以前にコロナウイルスから回復した人の血中の強力な免疫反応は、最初の感染後8ヶ月間形成されることが明らかとなった。
このようにして、研究者らは、コロナウイルス用ワクチンも同様に最低8ヶ月間は感染症に対する免疫を保障する可能性があるという結論に至った。研究者らによれば、パンデミックを管理下に置くためには、住民の70%が免疫を形成する必要があるという。そして現在、このためには最低8ヶ月あることが明らかとなった。
© Sputnik / Savitskaya Kristina経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
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