サラ・ゴビエさん(44)は、4月に新型コロナウイルス検査で陽性が判明したが、当時は咳や高熱などのよくある症状は出なかった。ところがゴビエさんはある日、とても疲れた状態で帰宅し、喉の痛みを感じたという。そこで翌日は出勤せず、5月2日に再検査を受ける予約をした。
ゴビエさんは再検査を受けて間もなく嗅覚と味覚を失った。数ヶ月後にこれらの症状は治まったが、今度は嗅覚と味覚がおかしくなるという新しい症状を経験することとなった。今のゴビエさんには、大好きな食品から腐ったにおいがするという。ゴビエさんは、肉からはフローラルソープや香水の匂いがし、歯磨き粉からはミントよりもガソリンの臭い、コーヒーからは車の排気ガスやタバコの煙のような臭いがすると訴えている。
「タマネギとニンニクからの臭いはひどくて、言葉では言い表せません。これらはほぼ全てのレシピに入っているので、料理をするのがとても難しくなりました。料理をしている人の家にお邪魔すると、濡れた犬の毛と悪臭がする水が混ざったような臭いがしました。食事は、まず匂いを嗅がないと食べることができなくなってしまいました。私はなにか奇妙な野生動物になったような気がします」
ゴビエさんは、チーズや魚、アボカドやエビはまだ食べられるという。しかしこういった食材もすぐに飽きてしまうのではないかと心配している。ゴビエさんは好きな物が食べられなくて3キロ痩せたと話している。