国家に対する重罪でトランプ氏の弾劾決議案を採決へ、共和党からの除名説も浮上

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米下院司法委員会の民主党議員らが用意したドナルド・トランプ大統領の弾劾訴追決議案が公開された。決議案の中で民主議員らは大統領が国家に対する重大な罪を犯したとして、速やかな辞職を要求している。

下院司法委員会のジェロルド・ナドラー議長(民主党)が公開した決議案には次のように記されている。

ドナルド・トランプ大統領は2020年大統領選の選挙結果を無効化しようとして議事堂への襲撃をそそのかすという、国家に対する重大な罪と違法行為を犯した。事実が示している通り、彼は1日たりとも大統領職にこれ以上とどまることはできず、トランプ大統領に対する速やかな弾劾を要求するものである。

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ロイター通信によると、下院の主要な共和党議員らはトランプ大統領の弾劾訴追決議案合衆国憲法修正第25条の発動を巡り、党内で調整して民主党の行動に反対する計画はないという。

大統領の辞職を要求する声は上院の共和党議員らからも上がっている。ニューヨーク・タイムズ紙が報じたところによると、上院で共和党のリーダーを務めるミッチ・マコーネル院内総務も大統領が重大な違法行為を犯したとして、弾劾に値するとの考えを示しているという。また、マコーネル議員は民主党による弾劾を歓迎しており、弾劾が実現すればトランプ大統領を共和党から除名する良い口実になると考えている模様。

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下院では13日、マイク・ペンス副大統領による合衆国憲法修正第25条の発動を要求する決議案が採決される。修正第25条が発動されれば、トランプ氏の職務不履行により大統領職から追放される。仮に副大統領が発動を拒否する場合、14日に弾劾訴追決議案が採決される。

ペンス副大統領がトランプ大統領の任期が切れる1月20日までに修正第25条を発動するかはまだ確実視されていない。また、弾劾訴追決議案を採択するには、上院でも3分の2以上の議席が必要だが、これにはまだ届いていない。


1月6日、トランプ氏の支持者らが連邦議会に乱入。議会ではジョー・バイデン氏が勝利した11月の米大統領選挙結果の承認が行われようとしていた。議会の進行は数時間停止。襲撃により4人の死者が出ている。これを受けフェイスブックとインスタグラムはトランプ氏のアカウントを24時間凍結、ツイッターは12時間の凍結とした。さらに1月9日、ツイッター社はトランプ氏のアカウントを永久停止とした。

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