マンモスの首飾り

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世界的に有名なロシアのお土産といえば、マトリョーシカ、イチゴや木の実の絵柄が特徴的なホフロマ塗りの食器、優しい青色が美しい陶器のグジェリ、色あざやかなジョストボのトレイなどが有名だが、マンモスの牙で作られた女性用のアクセサリーは外国人にはあまり知られていない。

ロシアで、マンモスの牙のアクセサリーが作られるようになったのは、世界的に象牙の輸出入が禁止されるようになってからである。マンモスの牙で作られた製品は価値のある高価な贈り物とされている。ウラジーミル・プーチン大統領は、2019年にサウジアラビアを公式訪問した際、サウジアラビアのムハンマド皇太子にマンモスの牙の製品を贈った。しかし、マンモスの牙の製品の値段はかなり幅があるため、実際には誰でも買うことができる。「スプートニク」は主にマンモスの牙を使って彫刻工芸品を作っている製造工場の社長にお話を伺った。

木製のマトリョーシカからマンモスの牙製品へ

工場はモスクワから60キロ離れた小さな町ホチコヴォにある。近くには、トロイツェ・セルギエフ大修道院、実業家で興行師サヴァ・マモントフの屋敷で、ロシアの最初のマトリョーシカが生まれたことでも知られるアブラムツォヴォがある。最初は木、そして後に牙を使ったホチコヴォの骨材彫刻の伝統は19世紀末に生まれた。最初は一般的な動物の骨、牙、木を使い、繊細なラインの透し模様で自然の美しさを表現した装飾品やナイフ、小箱、小物を作っていた。いつからマンモスの牙を使った製品が作られるようになったのかは分からないが、工場で作られたマンモスやセイウチの牙の宝飾品や装飾用の彫刻は、ソ連時代には国内はもちろん世界的に知られていた。ソ連崩壊後、ホチコヴォの骨材彫刻は衰退し、消滅した。しかし2013年に伝統が蘇った。工房が再開されるようになり、新たな設備が整えられ、ロシア全土から骨材彫刻の職人たちが招かれるようになった。

マンモスの牙で作られた女性用のアクセサリー
マンモスの牙で作られた女性用のアクセサリー - Sputnik 日本
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工場がヤクーチヤの永久凍土からマンモスの牙を採掘

マンモスの牙は鉱物である。象牙の取引は密輸とされているが、マンモスの牙の採掘は許可されている。1000年もの間、永久凍土帯の中に眠っていたマンモスの遺骸は、川底で発見されたマンモスの牙よりも保存状態が良好である。牙が鉱化作用を受けていることも少なくなく、それによって、牙にはベージュ色から、エメラルドグリーン、ブルー、パープル、そして黒いものまで、様々な色合いがあるという。骨材彫刻に異なる色の牙を使うことにより、オリジナリティ溢れる唯一無二の製品を作ることができるのである。工場はヤクーチヤのある地域で、マンモスの牙を採掘するためのライセンスを有している。工場のビタリー・フルリョフ社長は、次のように述べている。

「採掘は地元の人々が行なっていますが、わたしたちも現場に足を運んでいます。製品づくりのための材料は十分に足りています。毎年、ヤクーチヤでは50トンほどのマンモスの牙が採掘されています。わたしたちの工場で使用しているのはそのうちの数トンです。マンモスの牙の大部分は、そのままの形、あるいは部分、チップにして、中国を中心に輸出しています。残った分が工場に運ばれてきます。牙は保存状態によって、等級が決められます。形がそのまま残っているものは、芸術品や彫刻に使い、小さい部分や細かいものは、より小さな製品に適しています。製品の値段は材料の大きさと技術によって変わってきます。同じ下絵を使って、いくつも製品を作る場合、値段は安くなりますが、新しくデザインする場合には高価になります。しかしいずれの場合でも、製品にはそれぞれの特徴、個性があります。手作業で作る製品には、2つとしてまったく同じ製品はないのです。マンモスの牙以外では、ヘラジカの角を使った製品を作っています。セイウチの牙はもう扱っていません。セイウチは「レッド・ブック」に登録されていて、わたしたちはセイウチの個体数を維持するために貢献できることを嬉しく思っています」。

マンモスの採掘についてはこちらの記事をどうぞ。

マンモスの牙で作られた女性用のアクセサリー
マンモスの首飾り - Sputnik 日本
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骨材彫刻家という貴重な職業 

骨材彫刻というのは、非常に古くから行われている芸術である。原始人も、動物の骨を使って、銃、作業の道具、お守り、生活用品などを作っていたのである。しかし、現在、骨材彫刻家という職業は、もっとも稀有でもっとも珍しい職業のリストに含まれている。しかしながら、フルリョフ社長は、工場では、若い彫刻家も、ベテランの職人も働いていると指摘する。

「毎年、工場の近くにあるホチコヴォ工芸学校から何人かが就職しています。とはいえ、全員がこの仕事を続けるわけではありません。16歳の卒業生にとって、職業を選択するのは難しいことです。しかも工場での仕事は、クリエイティブではありますが、かなりの重労働です。わたしたちにとって重要なのは伝統を守ることです。民俗工芸というのは、その歴史的な場所で発展させていく必要があるからです。パレフ塗り、ジョストヴォのトレイなどと同様です。ですから、わたしたちも、アルハンゲリスク州ホルモゴルィの工場とは違う、ホチコヴォのかつての職人たちの伝統に従うよう努力しています。とはいえ、ホルモゴルィ工場とは交流もあり、情報交換もしています。それから、工場は、ロシアや国際的な見本市にも参加しており、中国や日本にも行きました。今年は欧州に行く予定でしたが、新型コロナで中止となりました。2021年2月には、ペテルブルグのJunwex見本市に参加します。最近、わたしたちは“ロシアン・マンモス”という商標の登録申請をしました」。

工場は新型コロナの自主隔離の間も製造を続けていたという。ホチコヴォではほとんどの家が戸建で、多くの職人は工房兼用の住宅に住んでいる。自宅で作業ができるよう、製作のための材料や設備は工場が準備した。自宅で作業ができない人たちは、新たなデザインの下絵描きに勤しんだとのこと。製品はこちらからオーダーできます。

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