教皇は20日、ニュースサイト「バチカン・ニュース」がバチカン宮殿の図書館からオンラインで行っている一般謁見で、以下のように述べている。
「私は全ての国家と全ての人々に対し、核兵器のない世界に向けて必要な規則を作り上げるために果敢に行動することを心から奨励し、人類が今日必要としている平和と多国間協力の促進を支援する。」
さらにフランシスコ教皇は、核兵器禁止条約が22日に発行する点を指摘し、同条約がこの種の大量破壊兵器を禁止する「初の国際的な法的義務のある文書」であると述べた。
核兵器の開発、実験、保有、取得、輸送、使用を禁止するこの条約は、2017年7月に米ニューヨークの国連本部で採択され、9月20日に署名が開始した。同条約は50カ国が批准した90日後の1月22日に発効する。バチカン市国も署名・批准している。
2019年11月、フランシスコ教皇は1945年8月に米国の核攻撃を受けた日本の広島市を訪問。その際には「核兵器を保有することが不道徳であるのと同様に、軍事目的での原子力の利用も不道徳である」と強調した。
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