女性運転手のヤナ・シャロワさんによると、初出勤日は緊張したという。「私は初日後の2週間、ずっと緊張していました」と振り返っている。一方、タチアナ・バコワさんは初日について「十分落ち着いていました。予想外のことは何も起きませんでした」と語っている。
女性運転手の労働時間は週40時間、1日6〜8時間まで。彼女たちのスケジュールは事前に組み立てられており、昼、夜、深夜のシフトが交互に入っている。このため、女性運転手らは体力を回復したり、体を休ませたり、家族との交流の時間を持つことができる。
女性運転手は、天候や自分の好みに合わせて制服のスカートやパンツスタイル、ジャケットやベストを組み合わせて仕事に臨む。乗客は女性運転手について肯定的だが、中には運転手が女性であることに驚く人もいる。
ロシアでは1月1日、女性は地下鉄の運転手として働く権利を得た。ロシアではこの日、女性にとって危険な職業が456種から4分の1以上削減されて100種となった。
新たな規則では、女性は甲板長、小型船の船長、船員、トラクターの運転手、長距離トラック運転手として働くことができる。
ソ連時代では、女性がモスクワの地下鉄で運転手として働いていた。2000年、ロシア政府は女性が地下鉄の運転手として働くことを禁止したが、当時最後の女性運転手だったナタリア・コルニエンコさんは2014年に退職している。