プラチナは9日、1オンスあたり1252.84ドル(約13万1200円)となり、2015年2月以来の高値をつけた。ニューヨーク・マーカンタイル取引所のプラチナ先物4月限は4.4%上昇し、1オンス1246.90ドル(約13万600円)で取引された。
同通信によると、プラチナが高値を更新したのには、2つの理由があるという。1つ目は産業界の需要がコロナ禍以前の状態に戻ることに対する期待感。2つ目は、排ガス規制の厳格化。プラチナは自動車やトラックから出る排気ガスの浄化触媒として使用される金属であることから、今後プラチナの供給量が増すとの見方が広まっている。
また、自動車の排ガス浄化触媒にはパラジウムも用いられるが、プラチナの方が大幅に安い価格で取引されている。このため、排ガス規制の強化を背景にプラチナの使用量が増えるとの期待が高まっている。
9日、スポット金相場は0.3%上昇して1オンスあたり1843.33ドル(約19万3070円)。パラジウムは1.2%上昇し、銀は0.7%下落した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下した。