米コルト・マニュファクチャリング・カンパニーは、19世紀半ばにエンジニアのサミュエル・コルト氏によって設立された。コルト氏はリボルバーの生みの親とされており、1836年にリボルバー「コルト・パターソン」の製造を開始した。
「コルト・パターソン」は世界初の回転式拳銃で、広く流通した。コルト氏は米国の歴史に影響を与え、南北戦争後には「エイブラハム・リンカーンは人々に自由を与え、コルト氏は人々を平等にさせた」というジョークが生まれた。
コルト社は2011年以降、政府からの受注が激減。2013年には米軍が同社のM4ライフルの購入を拒んだ。コルト社の借金は膨らみ、2015年6月に破産申請を行った。
CZ社は、親会社のコルト・マニュファクチャリング・カンパニーLLCと、その子会社であるカナダのコルト・カナダ・コーポレーションの株式の100%を買収する。
CZ社のルボミール・コバジック最高経営責任者(CEO)は、「世界の軍事、法執行機関、商業市場の象徴的なブランドであり、ベンチマークであるコルト社の買収は、銃器製造のリーダーとなり、軍隊の重要なパートナーとなるという当社の戦略に完全に適合しています。175年以上にわたり米軍と肩を並べてきたコルト社を当社のポートフェリオに加えることができたことを誇りに思います」と声明で発表している。
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