コストルナヤとトゥクタミシェワが激突
ロシア杯ファイナルではエリザベータ・トゥクタミシェワとアリョーナ・コストルナヤの対決が最大の目玉といえる。アレクセイ・ミーシン氏の教え子は2年前の本大会ですでにエフゲニア・メドベージェワ(21)と代表選出をかけて対戦し、敗れているというのは興味深い。しかし今回は2015年の世界王者がヒロインとなる可能性がある。
今回はコストルナヤの体調の問題から実質的にはトゥクタミシェワが優勢といえる。コロナウイルスとその後遺症は現欧州チャンピオンで世界記録保持者に深刻な影響を与えている。
エリザベータ・トゥクタミシェワも同様に問題を抱えている。彼女にはトリプルアクセルがあるが、しかし、ロシア選手権とチャンネルワンカップでは6回のチャレンジがすべて失敗に終わっている。自身最高の技なしでは、同選手もまったく完全とはいえず、しかも、すでにチェリャビンスクではエリザベータ・ヌグマノワ(18)に敗れてさえいる。
マーク・コンドラチュクに訪れたチャンス
ロシア杯ファイナルの男子の部は熾烈な争いとなる。選手たちに残された世界選手権へのチケットは2枚だが、彼らはたった1枚を争うことになる。ロシア代表ではこの種目ではたった2つの席しかないが、1つはすでに国内王者のミハイル・コリヤダ(26)が獲得しており、同選手はチャンネルワンカップでメダルを争う用意が出来ていることを証明している。
さらにチームのもう1つの席をかけて3選手がそろって闘いを演じることになる。これは現欧州チャンピオンのドミトリー・アリエフ(21)とロシア選手権入賞者のマカール・イグナトフ(20)、そしてマーク・コンドラチュク(17)の3人だ。
ヒーローは17歳のコンドラチュクと見られている。同選手はチャンネルワンカップでは2位に入賞し、フリー演技ではコリヤダを上回った。4回転ジャンプ5回と高難度の振り付けにより、同選手は総得点で293.12ポイントという素晴らしい点数を獲得している。