建物の遺跡は1913年から1914年の間に発見された。研究者らの予想では、遺跡は紀元前2世紀に建造され、地域の裁判官とその家族の官邸として使用されたとされる。
考古学者らが復元したフレスコ画は、豪華な別宅の後部を彩った。壁画は紀元前20年から10年に非常に一般的であった「古代ローマ絵画の第3スタイル」で描かれている。しかし、これらの壁画は100年以上にわたり実質的に手入れがされていないため、かなり老朽化している。
修復作業により今では壁画では、牛を追うライオンや羊を襲うヒョウ、鹿に突進するイノシシなど、野生動物が狩猟をする様子がはっきりと認識できるようになった。
ポンペイ考古学公園のマッシモ・オザンナ臨時代表代行の「さらにこのフレスコ画を特徴付けているものとしては状態が完全であることが上げられる。これはポンペイのこのサイズの大型絵画としては非常に稀だと言える」とコメントした。
フレスコ画は、たとえばポンペイの庭園の周りの壁を彩り、建物の落ち着いた雰囲気を醸し出し、また、視覚的に空間の広がりを演出する。今日ではこうした効果には鏡が使用される。
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