東京税関は5日、「令和2年の税関における知的財産侵害物品(コピー商品)の差止状況」を発表した。国・地域別の件数では中国が全体の85.2%を占め、2007年以降、最大の仕出国となっている。
差し止められた侵害品は報道関係者に公開された。なかでも、大ブームとなっている漫画『鬼滅の刃』のDVDやスマートフォンケース、キーホルダーなどのキャラクターグッズが目立った。発表によると、その大半が中国から輸入されていた。
「鬼滅の刃」偽グッズ1619点、東京税関が差し止め…大半が中国から輸入https://t.co/pYdGLzGu2P#社会
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) March 6, 2021
そのほか、品目別では電気製品が3万751点(16.1%)と最も多く、化粧品が1万9296点(10.1%)、コンピューター製品が1万8457点(9.7%)と続いた。コロナ禍で必需品となったマスクなども多く並んだ。
新型コロナウイルス感染拡大の影響でインターネット通販の利用が拡大し、海外からの郵便物でコピー商品が見つかるケースが増えているという。
東京税関の担当者は「輸入した商品が知的財産侵害物品だった場合、購入者が関税法違反に問われる可能性がある。ネット通販の利用には十分に注意してほしい」と呼びかけた。
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