日本交通株式会社の「お花見タクシー2021」は都内の桜の名所を選んで、隙間時間を使ってゆっくりとした速度でまわるサービス。運行期間は予定は3月20日から4月10日。予約は今月3日からすでに開始されている。2時間で東京駅、上野駅、品川駅周辺のルートを巡る10,280円からのコースと、観光ガイド資格を有すドライバーとオーダーメイドでルートを作る3時間15,220円からのコースがあり、乗車できる人数も4人から6人と異なる。この日の思い出に乗車記念証や先着200名限定で桜の絵が描かれた美しい竹製のしおりがもらえる嬉しい特典が用意されている。
感染予防のための対策も徹底しており、乗務員のマスク着用、手洗い・うがいの徹底、車内除菌清掃、窓開けによる換気の他に、空気清浄機や新型飛沫感染シールドで乗務員とお客さんの間が隔てられている。
花見は日本人にとっては何の不思議もない行為だが、花の短い命の時期を狙って、わざわざ鑑賞に行くという国民性は世界にはないに等しい。この1年、コロナ感染を避けて外に出る、人と集うこと自体が控えなければならなかった。感染が命取りになりかねない病気を持つ人も高齢者も、こんなサービスなら桜を愛でる楽しみも味わえるかもしれない。
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