研究者らによれば、人は生きている意味をあまり感じられなくなることから、孤独に苛まれるという。そこで研究者らは孤独を感じている人々を集め、毎日欠かさずに行っている「儀式的な」習慣があるかどうかを調査した。たとえば、お茶の淹れ方やサラダに入れる野菜の切り方に何か決まりがあるか、朝晩同じ食べ物を食べる習慣があるか、毎晩犬と散歩をしているかどうかなどである。
その後、研究者らは被験者らに対し、普段の習慣を続けるだけでなく、そこに新たな習慣を加えてもらうことにした。その一つとして、クッキーを食べるときは必ず、まずクリームを舐めてもらうようにした。
調査の結果、日常生活の中に儀式的なものを取り入れた人々は、以前に較べ、はるかに孤独を感じなくなったと答えた。さらに被験者らは、儀式的なことを行うことで、人生により意味があると感じられるようになったと指摘している。
その後、再び参加者らの孤独感のレベルを「測定」したところ、日常生活に儀式的な習慣をより多く取り入れた人は実際、以前よりも孤独感が和らいだ。しかも、参加者らはこうした儀式により、人生の意味をより強く感じると話している。
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