2位には日本の鍵山優真(17)が100.96点で続き、3位に は米国のネイサン・チェン(21)が98.85点で入った。
羽生選手は余裕の滑りで一点のミスもない演技を終えた。 羽生のカリスマ性は健在。 厳しい入場制限がしかれている会場が総立ちとなり、 スコアが出た瞬間、本大会初めて、大きな歓声が上がった。
一方、 その後にリンクにでたチェンは冒頭のジャンプでまさかのミスを出 し、これがスコアに響いてしまった。 ただし素早い切り替えでそれ以降の演技は寸分の隙もみせなかった 。エネルギッシュなダンスはチェンの得意とするナンバー。 リンクから出る際の表情には悔しさをにじませた。
前シーズンはコロナ禍で世界選手権は実施されなかったが、 前回にあたる2年前の戦いではチェンは羽生から金をもぎ取ってい た。 このため今回の金銀争いはもっぱら両者の間の展開と誰しも疑って いなかったが、 ホープの鍵山が初出場でその間に割って入ってきている。
鍵山は今季シニア入りしたばかりで世界選手権も当然初出場。 ミスがないだけでなく、元気のよいプログラムが鍵山にぴったり。 怖いものなしといった感じが伝わる。
関連ニュース