同所長によれば、ワクチン「スプートニクV」の特徴は、アデノウイルスを基本とするベクターベースが新型コロナウイルスのあらゆる変異タイプへ対応するという点で変わりはないという。必要なのは、この基本に設定されたタンパク質の棘、つまり、新型コロナウイルスが身体細胞に取り付くのを助けるスパイクタンパク質を変更することだけだという。ギンツバーグ所長は、ガマレヤセンターのウイルス学者らは、変種ウイルスで検出されたDNA配列に適合した新しいスパイクタンパク質を、わずか1日で合成できると解説する。その後、更新されたスパイクタンパク質は変更されていないアデノウイルスのプラットフォームに設置され、コロナウイルスの変種に対応したワクチンの準備が完了する。
同センター所長は、この技術開発に関わり、「コロナの新変種が生まれる度に、毎回、新しいワクチンの臨床実験ですべての段階が必要となるのか」という問題が生じると指摘する。ギンツバーグ所長は、現在、この問題の検討が行なわれているが、いくつかの国々では、最大100人までの限定的なサンプルで変更された製薬を検査することが許可されていると強調した。ギンツバーグ所長は、「この製薬がある適切な防御効果をもち、新しい変種への効力がある場合、すぐに大量生産に着手することは可能だ。近い将来、ロシアで同様の法令が採択されることに期待している」と語った。
この間、通信社「スプートニク」は、新型コロナウイルスの新しい変種の出現をウイルス学者らが危惧していることについて報じている。
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