シチ・ライサ・ミランダ(16)は、4月1日に眠りにつき、9日連続で起きることがなかった。その間、一時彼女は病院で過ごし、その後、両親が家に連れ帰った。時折、彼らはしばらくの時間、食事やトイレのため彼女を起こすようにしたが、このことが彼女には大きな負担となり、その後、ミランダは再び深い眠りに入ってしまった。
4月10日、ミランダはしばらくの間目覚めたが、まもなく再び寝入ってしまった。そして、12日にインドネシアの報道機関が最後に彼女について報じるまで、彼女はもう起きることはなかった。
こうした事態はクライン・レビン症候群を原因に生じる。この病気は眠り姫症候群と言う名でも知られる。彼女は13歳の時にこの病気と診断され、それ以来、彼女は何度となく数日間の深い眠りに陥っている。彼女の両親によれば、睡眠以外はミランダの生活はまったく普通だという。彼女は学校に通い、友人らと語らい、宿題をする。
クライン・レビン症候群は、非常に珍しい神経障害で、これにより人は過眠症の状態に陥り、長時間睡眠することになる。未成年者に発症する割合が高く、発症は100万人に1人とされる。