英国のドミニク・ラーブ外相は、声明で次のようにコメントした。
世界では人々を操作するために国家や犯罪組織によるニュースの歪曲が横行しており、世界の出来事を独立して客観的に報道することが必要不可欠だ。新たな資金提供により、BBCワールドサービスは世界中のより多くの人々に公平なジャーナリズムをもたらし、事実を歪曲し国民を誤解させる人々に対抗する。
ラーブ外相は、一部の国家はインターネットボットを使用してSNSで「フェイクニュース」を広め、何万人もの人々が「有害なコンテンツを共有している」と指摘した。例として、ワクチンに関して懐疑的な見方を広めるSNSでの投稿や、ウイルスが米国で人工的に作られたというニュースを挙げた。
声明によると、今回の資金提供はデジタルプラットフォームの改善により、インド、ケニア、ナイジェリアといった国々からの国際的な視聴者を増やすことや、調査報道の展開を目的としている。
また、今回の資金提供は「英国を脅威から守るために」フェイクニュースに対抗する必要性を強調した政府の報告に従って決定したという。
2016年以降、英国外務省はBBCに3億7800万ポンド以上を提供したと報じられている。その結果、特にインドやアフリカの国々で、週ごとの視聴者数が40%増加したという。
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