ジョー・バイデン米大統領は17日、米国はファイザー社、モデルナ社、ジョンソン・エンド・ジョンソン社製のワクチン2000万回分を6月末までに各国に供給すると発表した。
先に、米政府は国内では承認されていないアストラゼネカ社製のワクチン6000万回分を他国に手渡す計画を発表していた。すでに数百万回分がカナダとメキシコに供給されたと報じられている。
WHOのテドロス事務局長は、ツイッターでこのように綴った。
私は、8000万回分のコロナワクチンを、必要としている国に寄付するという米大統領および米国の取り組みを歓迎する。この国際保健への取り組みに深く感謝している。COVAXパートナーは平等な分配を支援する準備ができている。連帯とは、世界中の命と暮らしを救う唯一の方法だ。
I welcome @POTUS & 🇺🇸's commitment to donate 80M #COVID19 vaccine doses to countries in need. Your commitment to global health is deeply appreciated! #COVAX partners stand ready to support equitable distribution. Solidarity is the only way to save lives & livelihoods everywhere. https://t.co/vep8m7aR51
— Tedros Adhanom Ghebreyesus (@DrTedros) May 17, 2021
COVAXは新型コロナウイルスワクチンを共同購入し、途上国などに分配する国際的な枠組みで、2020年に発足した。WHOが主導し、Gaviワクチンアライアンスや感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)などと連携して取り組んでいる。高・中所得国が共同出資・購入して人口の2割分を受け取る一方、低所得の国には無償でワクチンを提供する。日本を含む180以上の国と地域が参加する。