会談でラブロフ外相は両国の利益が一致する地域についてブリンケン国務長官と協議を行った。具体的には朝鮮半島、イラン核合意、アフガニスタン、およびその他の重要な国際情勢について意見交換が行われたという。ラブロフ外相はブリンケン国務長官との初対面会談を次のように評価した。
我々は予定よりも長く会談した。1時間40分だろうか。対談は建設的だったように思う……ここ数年の間にモスクワとワシントンの間で形成された不健康な状況を克服する必要性があるという理解に達したと言える‥‥…残骸は非常に多く、それらを撤去する必要があるが、アントニー・ブリンケン氏と彼のチームからはこれを成し遂げようという目的意識が感じられた。後れを取るつもりはない。
ラブロフ外相は会談について、有益だったとし、内容を大統領に報告するとした。
報告を受け、大統領らが関係修復に向けて我々が費やす努力の更なる道筋を確定することに期待したい。
また、ウラジミール・プーチン大統領とジョー・バイデン大統領の会談は開催されるかとの質問に対しラブロフ外相は、「我々は税関ではない、通過許可を出す立場にない」とユーモアを交えてコメントした。
一方、ブリンケン国務長官によると、ロシアと安定して予見可能な関係が構築できるかを確認することが会談の目的だったという。ツイッターに投稿した中で、ブリンケン国務長官は会談についてコメントした。
ウクライナ、フリーダムラジオ/フリーダムヨーロッパ(外国工作員のリストに追加された)、そしてアレクセイ・ナワリヌイ氏に対するロシアの行動に対し、我々の判断を再び伝えた。
Met today with Foreign Minister Lavrov to test the proposition of a more stable and predictable relationship with Moscow. I also reiterated our resolve in response to Russian actions against Ukraine, @RFERL, and Aleksey Navalny. pic.twitter.com/syDZeKSBDg
— Secretary Antony Blinken (@SecBlinken) May 20, 2021
ラブロフ外相とブリンケン国務長官の対面会談はアイスランドの首都レイキャビクで開催されている北極評議会の一環で実施された。