サキ報道官は20日の記者会見で、「ノードストリーム2」の完成阻止に向けた政府の取り組みについて、次のように指摘した。
大統領が就任した際、パイプラインの95%は建設が完了していた。我々はこれが悪いアイデアであり、良くない計画であるということを引き続き指摘していくが……別の国で建設が95%も完了している計画を果たしてどうやって我々は阻止するというのか。
既に米国政府はロシアの企業4社、9隻の船舶に制裁を発動しており、公けにも既に十分なアプローチを発揮したほか、直接的にもこの計画に対する態度を表明してきたと指摘した。
「ノードストリーム2」
「ノードストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定だった。
本プロジェクト実施に反対しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。
ロシア側はこれまで何度も「ノードストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであり、ウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと説明を繰り返してきた。