ミネラルウォーター「ボルヴィック」の工場は、フランス中部オーヴェルニュ地方ボルヴィック村にある。AFP通信によると、フランス政府は2014年以降、「年間280万立方メートル、1リットルボトルで換算すると28億本分の採水を許可」している。
AFP通信は、ボルヴィック近郊の村に住む住民の話として、最近では川が干上がっていることも多いと伝えた。
また工場の近くの養魚場にはボルヴィックの源泉が湧き出ているが、最近では数か月にわたって水が全く出ないこともあるという。
ある地質学者はAFPに対し、「ボルヴィックの源泉の平均流量は、1927年の毎秒470リットルから毎秒50リットルまで落ち込んだ」と語っている。ボルヴィック周辺では水不足が生じているという。
AFP通信は、「地元住民や地質学者は、過剰な採水により、地域一帯が危険にさらされていると警鐘を鳴らしている」と報じている。
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