ゼレンスキー大統領は、米ニュースサイトAxiosのインタビューでこのように語った。
我々がNATOに歓迎され、NATOが本当に我々をメンバーの一員として迎えたいのであれば、遠い未来を見て、将来について話し合うのは無意味だと思う。問題はすぐに解決しなければならない。今、我々は危険にさらされており、独立の危機に瀕している。すぐに助けが必要だ。
ゼレンスキー大統領は、個人的にはウクライナはいつかNATOに加盟すると考えていると述べたが、多くのウクライナ人はこれをますます信じなくなっていると指摘した。
ゼレンスキー大統領は4月、英紙「デイリー・テレグラフ」のインタビューで、安全保障のためにはウクライナの北大西洋条約機構(NATO)への加盟が必須であると明らかにしていた。
2014年12月、ウクライナ議会は非同盟政策を定めた法律の廃止法案を可決。その後、ウクライナ議会は2019年2月に憲法改正を行い、EUとNATOへの加盟を方針として定めた。
NATOは現在、ウクライナを加盟希望国として認めている。しかし、アナス・フォー・ラスムセン元NATO事務総長は、NATO加盟にあたり、ウクライナはいくつかの基準を満たす必要があり、その実現には多くの時間がかかると述べた。また、欧州委員会のジャン=クロード・ユンケル委員長(当時)は以前、今後20年の間にウクライナがEU及びNATOに加盟する事はないと述べていた。
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