ボヤコフ芸術監督は記者団に対して次のように語った。
もちろん劇場は大騒ぎでした。ここには複数の要素が重なっています。まず第一に、新しいモスクワ芸術座には新しいレパートリーシステム。第二に、テーマとしてのスターリン、そしてもちろんオリガ・ブゾワの存在です。この三角関係はもちろん複雑ではありますが、それがうまく組み合わさりました。
芸術監督によると、作品には一時的な解釈はできないものが多く、倫理観を問う状況を解きほぐす過程が描かれているという。
革命のために愛を犠牲にできるのか、人をだましていいのか。ベラ・シャンタリがそうだったように、政略に身を任せて良いのか。1つの組織に身を置きながら、別の組織のために活動できるのか。であればこそ、私たちはオリガさんをお呼びしました。というのも、彼女はショービジネスの世界で高尚な芸術の大使になりえる人物だからです。
作品の中でベラ・シャンタリはキャバレーの歌手という設定。狡猾なスパイとしても活動し、若き日のヨシフ・スターリンを救う人物として重要な役割を担う。
当初、シャンタリの役には様々な候補が上がっていたという。
いろんな人と会いましたが、深い話にはならず、明確な提案も行ってはいませんでした。
ボヤコフ芸術監督はこのように指摘し、オリガさんと会談した後、 この役に彼女を抜擢することを固く決めたという。
私は彼女のエネルギーを見て信じました。共鳴、共感、そういう気持ちがわいて、すぐに話がまとまりました。
「素晴らしきグルジア人」ではヨシフ・ジュガシヴィリ(スターリン)の青年時代が描かれている。
劇場によると、作品では独裁者の青年時代という、斬新で議論に富み、危険なテーマを扱っているという。
演出家はレナタ・ソチリアディ氏で、6月11日と12日に初演を迎える。
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