研究チームが根拠としたのは、コンピュータゲームがメンタルヘルスに与える影響と精神疾患治療の支援に関する研究データだった。
臨床研究では、コンピュータゲームが様々な精神疾患の経過を緩和することが証明された。特にうつ病、不安障害、統合失調症で顕著であった。必要な効果を得るには毎日30分ずつゲームをするのがよいという。
「今回の研究に照らし合わせて、商用ビデオゲームは治療法がない場合、あるいは従来の治療の補足として、一部精神疾患を緩和するには安価で入手しやすく、効果的で、スティグマ(烙印)のないリソースであると結論づけている」と専門家は指摘する。
ゲームによって人に与える影響も様々だという。例えばシューティングゲームは孤独感を和らげ、戦略ゲームやフィットネスゲームは認知能力を発達させ、視覚・空間認知能力を向上させる。