スペインのエル・パイス紙は23日、マカフィー被告がスペイン北東部カタルーニャ州バルセロナの刑務所で「自殺」したと報じた。またカタルーニャ州法務省によると、マカフィー被告は自殺した可能性がある。現在、死因や状況について捜査が行われている。
警告
マカフィー被告は、2020年10月15日に投稿したメッセージの中で、自殺するつもりはないとし、すべてに満足しており、自分には友人がいると指摘していた。
被告は「私が(ジェフリー)エプスタインのように首を吊ったとしても、それは私のせいではないことを知っておいてくれ」と投稿していた。
またマカフィー被告は2019年の投稿でも、死んでいるのが見つかったとしても、それは自殺によるものではないと警告していた。英国のザ・サン紙は、マカフィー被告が「Whackd」(意味の英語「whacked」からのスラングー叩かれた、また「ゲームをやめる」)という言葉のタトゥーの写真を投稿していたと報じている。投稿の中でマカフィー被告は、米当局者たちから「ひそかなメッセージ」が届き、脅迫されたとして彼らを非難していたという。
また、マカフィー被告の死後、そのインスタグラムに、白い背景に黒い文字で「Q」と書かれている画像を誰かが投稿した。投稿には、すでに数千件のコメントやお悔やみの言葉が寄せられている。
拘束
マカフィー被告は1994年にマカフィー社を退職。その後、マカフィー社はインテル社に買収された。マカフィー被告は米国からベリーズに移住し、そこで抗生物質の研究に取り組んだが、ベリーズ当局から武器の不法所持と薬物製造の疑いがかけられ、ベリーズを去った。
被告は2020年、米国の要請によりスペインで拘束された。スペインの裁判所は、マカフィー被告の米国への身柄引き渡しを承認した。米当局は、マカフィー被告が自身の収入をダミー口座に振り込んで脱税したと考えている。
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