ウクライナのEU加盟は困難=独与党CDU党首

© REUTERS / Valentyn OgirenkoФлаги Евросоюза и Украины в Киеве
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ドイツの次期首相候補で、ドイツ与党「キリスト教民主同盟」のアルミン・ラシェット党首は近い将来においてウクライナが欧州連合(EU)の加盟国となるパースペクティブは見えず、まずはバルカン諸国の統合に集中する必要があると発言した。

ラシェット党首は「共に同盟90/緑の党」のアンナレーナ・ベアボック党首、および及び社会民主党の重鎮、オラフ・ショルツ副首相兼財務相と臨んだ共同インタビューの中で次のように発言した。

私は現時点において27カ国からなるEUが近い将来において、あれほど巨大な国を受け入れる力があるとは考えていない。したがって、私は現時点で最大の課題は西バルカン諸国の統合だと考えているが、それだけでも困難な状況にある。その後にウクライナにとっての理論的なパースペクティブの可能性はあるとは思うが、それが近い将来に実現すると約束することは誠実ではないと思う。

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ショルツ副首相兼財務相も同様の見解を表明した。EUの優先項目はバルカン諸国の統合であり、ウクライナのEU加盟に関する見通しは議題にさえあがっていないという。

また、ウクライナに軍事兵器を輸出する可能性はあるかとの質問について、ラシェット党首はドイツがウクライナ東部の紛争調停に参加していることから、軍事兵器の輸出はこの役割を破綻させるとした上で、輸出の可能性を否定した。一方、ベアボック党首は地雷撤去などの分野でウクライナを支援することや、欧州安全保障協力機構(OSCE)による視察団の機能を強化することは可能とした。

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