学者らは、脳のサイズは現代人と同程度だった可能性があるとの見方を示している。一方、その他の部分のほぼ正方形の眼窩(がんか)、眼窩上隆起、幅の広い口や大きな歯は、現生人類ともネアンデルタール人とも異なっているという。
学者らはこの新種を、中国語で竜を意味する「long」にちなんで「Homo longi(ホモ・ロンギ)」と名付け、約14万6000年前のものと推定した。
論文の共著者シージュン・ニー氏は「ハルビンの頭骨は、ホモ(Homo)の多様性と古代の人々の種と個体群間の進化的関係に関するより多くの証拠を私たちに与えている」と述べている。
学者らは研究過程で、現代人はこれまで考えていたよりもはるかに早くネアンデルタール人から分離していたと推定した。
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