同紙によると、インド国防省は国境地帯の3地域に空軍の部隊を移動させた。現在、中国との国境には合計約20万人の兵士が配置されており、情報筋によると、昨年よりも40%増えたという。
情報筋によると、中国も最近、ヒマラヤ山脈の麓のインドとの国境沿いにある紛争地域の監視を担当する新疆軍管区に追加部隊の配備を行った。中国は国境地帯にバンカーや滑走路を建設しているという。
2020年5月、インドと中国の国境沿いにある山岳地帯ラダック地方で対立が発生し、双方で衝突や死者が出た。当時、両国はこの地域に重火器、戦車、軍用機を集結させた。しかし、2021年2月10日、インドと中国政府は軍事・外交レベルでの協議を重ね、双方は国境線から軍の撤退を開始した。
また、中国外務省の汪文斌報道官は28日、中印国境の状況は安定しており、双方は問題解決のために交渉していると発表した。
汪報道官は、「中国とインドの国境の状況は全体的に安定しており、双方は関係する問題を交渉によって解決しようとしている。このような背景から、すべての政治的発言と軍の移動は、緊張緩和を目的としている」と記者会見で述べた。
同報道官によると、両国政府が国境での矛盾を解決するために様々なレベルでとった全ての行動は、「双方の利益を考慮に入れたもの」だという。