新しい菌株は「ラムダ」と名付けられ、当初、2020年末にチリやペルー、アルゼンチン、アクアドルで確認された。研究者らは、同菌株は感染程度に影響を及ぼすスパイクタンパク質において他の変異種と異なると見ている。しかし、現在、同ウイルスが新型コロナウイルスより重症化の傾向を引き起こす可能性があるとのデータは存在しない。
また、基本的な症状はこれまでの菌株と差異はない。研究者らは症状として発熱と咳の継続、においや味覚の喪失を上げる。この菌株は世界保健機関(WHO)が作成した「憂慮」リストには加えられていない。今のところこのリストにはアルファとベータ、ガンマ、デルタといった菌株の名が上がっている。
6月末、インドのマハーラーシュトラ州でコロナウイルスの新株による感染例が20件確認され、この菌株は「デルタ・プラス」と名付けられた。新たな変異種はスパイクタンパク質に変異種K417Nが存在することで区別される。この変異種は完治者やワクチン接種者の抗体活動を低下させる能力がある。
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