カラス首相は8日、「国際関係において、一方が外交官を追放すれば、もう一方からも同じ反応を返すのが通例だ。我々にもそのようなステップを踏む計画がある」と政府の記者会見で述べた。
首相は、サンクトペテルブルクで起きたことは、エストニアの外交官に対するロシア連邦保安庁(FSB)の挑発行為であると指摘し、渦中の外交官については「すべての法的行為に則って駐在国で通常の業務を行っていた」との考えを示した。
リャッテ氏は前日の7月6日、サンクト・ペテルブルクで機密資料を受理している最中に現行犯逮捕された。ロシア連邦保安庁は、こうした活動は外交官の地位にはふさわしいものではなく、ロシアに対するあからさまな敵対的態度であるとし、同氏に対しては国際法の規定に準じた措置を取ることを明らかにしている。
その後、ロシア外務省はリャッテ氏をペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)に指定し、同外交官は48時間以内に出国しなければならないと発表した。