調査によれば、稀に消えない倦怠感、めまい、不眠といった症状が長期に続くケースもみうけられた。研究者らは、コロナウイルスが打撃を与えるのは主に肺であるにもかかわらず、循環器系統の病気の発症リスクも高めることを発見した。
調査チームの一人、バーナビ・ヤン氏は「Sars-CoV-2ウイルスによって血管を、特に毛細血管に損傷を受ける人もいる。これはどの人体にもあるわけで、そうなると血液供給がブロックされ、出血が起きてしまう」と語っている。
回復後になぜ症状がこれほど長くぬけないのか、その理由については研究者にも未だに不明。
2020年1月に開始された調査にはシンガポールの数か所の国立病院に入院する288人の患者が参加し、感染の第1週から半年にかけて、観察を受けた。