世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長はこれより前、新型コロナウイルスの起源について人工的発生も否定できないとの見解を示していた。
テドロス事務局長は、2019年12月に新型コロナウイルスの初期感染が確認された地域における研究室や研究機関の監査を行う意向を表明した。
中国住民による公開書簡は、次の流行を防ぐため、WHOは危険なウイルスや生物兵器を研究する機関に注意を払わなければならないと主張。特にエボラやSARS、MERS、天然痘などの危険で感染性の高いウイルスを扱う米メリーランド州フォート・デトリックに拠点を置く米陸軍感染症医学研究所(USAMRIID)を名指しした。
さらに書簡では「2019年秋、COVID-19の大流行に至る流出が起こったが、国家安全保障を名目に米国は詳細な情報を公開しなかった」としている。
また書簡では、中国は欧米諸国のウイルス学専門家や米国メディアに武漢ウイルス研究所への訪問を許可したが、一方の米国は、中国を含む他国にフォート・デトリックの陸軍感染症医学研究所を公開していないと指摘。
環球時報によると、米陸軍感染症医学研究所は米国疾病予防管理センター(CDC)の検査を受け、2019年に一時閉鎖されている。理由は「排水殺菌インフラの問題」とされているが、説明は十分ではないと同紙は指摘している。