新たなウイルスは、破壊されたゲームのファイルを通じて被害者のコンピュータに入り込む。モザイクローダーはその複雑な構造で、これまでのウイルスとは異なっているという。ウイルスは別のプログラムにうまくなりすますことができるため、検出するのが非常に難しく、ウイルスは自動的に特定のファイルを「削除」に追加することで、Windowsの「保護機能」をすり抜け、特殊なソフトウェアからは検出されなくなるという。
Bitdefender社によると、モザイクローダーは、システムに侵入したあと、コンピュータと内部に保存されたデータにあらゆる害を及ぼす。ウイルスはソーシャルネットワークのアカウントのパスワードを盗むだけでなく、コンピュータ内にあるユーザーの連絡先に有害なURLやファイルを送信させる。その内容は一般的なトロイの木馬ウイルスからクリプトマイナーまで様々で、モザイクローダーは仮想通貨を勝手にマイニングさせ、コンピュータの速度を著しく低下させるとも指摘されている。
専門家らによれば、どのウイルス対策ソフトもモザイクローダーからコンピュータを完全に保護することはできない。ウイルスの被害を受けないようにするには、不正規品を使用しないようにすることだけだとのこと。
ウイルス対策ソフト「アバスト」が、サイバー犯罪者がゲームの海賊版を使って、感染したコンピュータに仮想通貨を採掘させていることを突き止めたというニュースは、「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。