東京オリンピックでは、ロシア国旗の代わりにロシアオリンピック委員会の旗が掲揚され、ロシア国歌の代わりにチャイコフスキー作曲のピアノ協奏曲第1番の一部が演奏されている。
これに関し、プーチン氏は次のように語った。
国歌や国旗などについて、スポーツ仲裁裁判所の決定にはやはりある程度の政治的意味合いがあると思う。未だに世界の慣習ではあるが、ドーピングについて話すとき、それは常に特定の選手やそのコーチに関して言及されており、その罪の程度が決められていた。ドーピングに対する罪は常に個人的なものだ。それなのに、なぜかこのような決定が下された。
こうしたうえで、プーチン氏は「これらの決定は、ロシア人選手たちのパフォーマンスの質に影響を与えない」とし、「選手たちは最善の方法でパフォーマンスを行うことで、スポーツを政治化しようとするあらゆる試みが取るに足らない、無意味な、有害なものでさえあることを証明していると思う」と確信を示した。
CASの決定により、ロシアのスポーツ選手は、2022年12月16日まで大規模な国際大会にロシア国旗を掲げて出場することはできない。