米ポリティコ バイデン米大統領のアフガニスタンにおける2つの悲劇的な失策を指摘

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米ポリティコ バイデン米大統領のアフガニスタンにおける2つの悲劇的な失策を指摘 - Sputnik 日本, 1920, 15.08.2021
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アフガニスタンに駐留する米軍の撤退を管理できず、タリバンが新たに領土を獲得するスピードを過小評価したことは、ジョー・バイデン米大統領の悲劇的な失策である。米メディア「ポリティコ」のコラムニスト、アレックス・ワード氏が指摘している。

ワード氏は、20年にわたる戦争の末、アフガニスタンから米軍を撤退させるという決定は十分に正当化されるとみている。しかし、米政権の近視眼的な判断により、米大使館員の退避準備のために約3000人の兵士をカブールに派遣しなければならない事態となった。同氏はこれをバイデン大統領の1つ目の失策としている。

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ワード氏は、これは本当に悲惨としか言いようがないことで、「事態はあまりにもひどく、米国のザルマイ・ハリルザド・アフガニスタン特使は、首都カブールが制圧される際に、大使館を攻撃しないようにタリバンに懇願しているほどだ」と指摘している。

ワード氏は記事の中で、オバマ政権下の元国防総省官僚のジョン・ガンサ氏の「戦争を終わらせるためには、戦争に勝つのと同じくらいの工夫と努力が必要だ」という言葉を紹介している。

ワード氏はバイデン大統領の2つ目の失策として、米国政府はタリバンによるアフガニスタンの占領が起こることは予想していたものの、アフガニスタン第2、第3の都市の降伏が、これほどのペースで起こることを予期していなかった点を挙げている。

多くの政治家や国民がアフガニスタンからの米軍撤退を積極的に主張した。そのため彼らはバイデン氏のイニシアチブを支持したが、最終的な決定は全てバイデン氏にかかっているとワード氏は結論づけている。

アフガニスタンでは、数年前から政府軍とタリバンとの間で衝突が続いている。タリバンはここ数ヶ月間で大きな領土を獲得し、主要都市への攻撃を開始した。この事態の急変は、米軍撤退に端を発している。またロシアは、この米軍撤退は、米国のミッションが失敗したことを認めたものになっているとみている。

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