BFM TVは、ソーシャルネットワークを細かく調査し、フランスの若者の多くが、新型コロナワクチンは危険だという誤情報を信じ、自発的に新型コロナに感染し、回復することで、「回復証明」を手に入れようと積極的に動いていることを突き止めた。この「回復証明」は、「衛生パス」として使用でき、半年間ワクチン接種を免除できるものである。調査によれば、若者たちは新型コロナが重症化したときの現実的な危険には目を向けようとしていないという。
BFM TVによれば、インターネット上では次のような投稿が散見されるという。
- 誰か近くに新型コロナウイルスに感染している人はいませんか?半年間のパスが必要なのですが、ワクチン接種をするのではなく、コロナに感染したいと思っています。誰かわたしにうつしてくれませんか?
- ワクチンを接種しなくて済むよう、コロナに罹っている人を必死で探しています・・・。
- パリ地区で新型コロナの感染場所を探しています。どなたか知っている方、教えてください。
BFM TVがこうした状況について、生物学者に意見を聞いたところ、専門家は、フランスの若者たちはワクチンは危険だという立証のない誤情報の犠牲になっていると指摘している。しかも、若者たちは現時点でフランスで入院している患者の85%がワクチン非接種者であり、重症化の危険性は若者にもあるという事実をまったく無視しているという。
ワクチンに関する誤情報はときに政府レベルで広められることもある。ロシアのアナトリー・アントノフ駐米大使が、西側諸国がロシア製の新型コロナウイルスワクチン「スプートニクV」に反対するキャンペーンを行っていると述べたというニュースについては「スプートニク」の過去の記事よりお読みいただけます。
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