警察犬ウルフ・マーキュリーはロシア内務省サンクト・ペテルブルク主要管理局救助犬サービスセンターに勤務している。
「犬の忠実」賞組織委員会のソーニャ・ジェントーゾ委員長はリアノーボスチ通信からの取材に対し、「我々は長年にわたり、人間を助ける犬たちを表彰してきました。犬たちが人間に一番近い、最も忠実な友であることは事実が証明しています。犬たちの善良な行為についての情報はイタリア全土から我々のもとに寄せられていますが、我々は国外においても表彰に値する候補者を見つけるため、毎日のように外国のプレスに目を走らせています」と語った。
ウルフ・マーキュリーは2020年9月、サンクト・ペテルブルクでレイプ犯に誘拐された15歳の少女がわいせつ行為を受ける寸前に犯人の居所を暴き出し、少女を救った。警察はウルフ・マーキュリーに少女の使っていた枕カバーの匂いを嗅がせ、犬はこれを頼りに犯人が少女を連れこんだ廃墟を発見。このおかげでまさに犯罪が行われようとしていた寸前に少女は救助された。
昨年2020年のイタリアの「犬の忠実」賞はパンデミック下で飼い主らを助けたイタリアの犬に贈られている。