https://sputniknews.jp/20211017/8772341.html
高等教育を受けていない父親が、息子を救うために自宅の実験室で薬を製造 中国
高等教育を受けていない父親が、息子を救うために自宅の実験室で薬を製造 中国
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中国で、高等教育を受けていない小さなオンラインストアの所有者が、命にかかわる病気を患う息子のために、化学と遺伝子の研究に取り組み、薬をつくった。サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。 2021年10月17日, Sputnik 日本
2021-10-17T22:07+0900
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この父親の息子は、メンケス病(銅の細胞輸送障害)という珍しい病気を発症した。メンケス病の平均余命は3年未満。 シュイさんは「私は大学で学んでいませんが、それは私が今、学ぶことができないということではありません。息子は私を必要としています。私は彼を救うために学び、すべての可能な方法を試します」と語っている。サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。シュイさんは初めに、ヒスチジン銅を製造してもらえるのではないかと期待し、化学メーカーに問い合わせたが、あまりにも高価であることがわかった。そこでシェイさんは、独学で化学の勉強を始めた。シェイさんは米国のオンライン学術誌から情報を入手した。シェイさんは「私は英語がわからないので、翻訳機能を使いました。難しかったが、インターネット上では常になんらかのヒントを見つけることができました」と語っている。シェイさんは、複数の大学の公開講座にも申し込み、そこで薬理学を学び始めた。それから間もなく、シェイさんは自宅のマンションに3100ドル(約35万4000円)をかけて化学実験室をつくり、薬の製造に取りかかった。シェイさんは、製造したヒスチジン銅をウサギと自分自身でテストし、その安全性を確信した後、息子に注射した。そして、検査をしたり、起こりうる合併症を除外するために、息子を病院に連れて行った。シェイさんは「薬で私の息子は治りませんでした。でも薬は、状態が悪化するのを防ぎました」と述べ、「私はどんな困難も克服できると信じており、私の子どもも回復に向かうことを願っています。私はただ、自分にできることをすべてやらなければならないんです」と語った。地元の健康委員会は、シェイさんは今のところ自分の息子のためにごくわずかな量の薬を製造しているだけで、第三者にも販売していないため、当局がシェイさんの責任を問うことはないとしている。関連ニュース
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中国で、高等教育を受けていない小さなオンラインストアの所有者が、命にかかわる病気を患う息子のために、化学と遺伝子の研究に取り組み、薬をつくった。サウスチャイナ・モーニング・ポストが報じた。
この父親の息子は、メンケス病(銅の細胞輸送障害)という珍しい病気を発症した。メンケス病の平均余命は3年未満。
シュイさんは「私は大学で学んでいませんが、それは私が今、学ぶことができないということではありません。息子は私を必要としています。私は彼を救うために学び、すべての可能な方法を試します」と語っている。サウスチャイナ・モーニング・ポストが
報じた。
シュイさんは初めに、ヒスチジン銅を製造してもらえるのではないかと期待し、化学メーカーに問い合わせたが、あまりにも高価であることがわかった。そこでシェイさんは、独学で化学の勉強を始めた。シェイさんは米国のオンライン学術誌から情報を入手した。
シェイさんは「私は英語がわからないので、翻訳機能を使いました。難しかったが、インターネット上では常になんらかのヒントを見つけることができました」と語っている。
シェイさんは、複数の大学の公開講座にも申し込み、そこで薬理学を学び始めた。それから間もなく、シェイさんは自宅のマンションに3100ドル(約35万4000円)をかけて化学実験室をつくり、薬の製造に取りかかった。
シェイさんは、製造したヒスチジン銅をウサギと自分自身でテストし、その安全性を確信した後、息子に注射した。そして、検査をしたり、起こりうる合併症を除外するために、息子を病院に連れて行った。
シェイさんは「薬で私の息子は治りませんでした。でも薬は、状態が悪化するのを防ぎました」と述べ、「私はどんな困難も克服できると信じており、私の子どもも回復に向かうことを願っています。私はただ、自分にできることをすべてやらなければならないんです」と語った。
地元の健康委員会は、シェイさんは今のところ自分の息子のためにごくわずかな量の薬を製造しているだけで、第三者にも販売していないため、当局がシェイさんの責任を問うことはないとしている。