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動き出すサムライ、近寄りがたい美女、北斎の波・・・。モスクワで開幕した日本絵画のマルチメディア展
動き出すサムライ、近寄りがたい美女、北斎の波・・・。モスクワで開幕した日本絵画のマルチメディア展
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... 2022年1月4日, Sputnik 日本
2022-01-04T14:01+0900
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マルチメディア展「北斎から現代まで」は2022年3月22日まで開催中。デジタル技術の発展により、展示スペース全体に日本の画家たちの作品が生き生きと蘇り、日本の古代の景色と現代の風景が次々と映し出された。「スプートニク」からの取材に対し、アートプレイ・メディアのデジタル・ディレクターを務めるナタリヤ・ルビナ氏は、センターで日本をテーマにした展覧会を開くのはこれが初めてだと述べている。やや暗くした展示スペースに座った観客たちは、日本の世界に浸ることができた。押し寄せる波、開き始める桜の花、足元に広がるもみじ・・・。そして美しい日本の女性たちが映し出されたかと思うと、まるでこの女性たちを他人の目から隠そうとするかのように頑強なサムライたちが四方から駆けてくる・・・。シナリオには、浮世絵の4つのジャンルに沿って4つの章が用意されたとナタリヤ・ルビナ氏は語っている。開幕直後にこのマルチメディア展を訪れた大学生のヤーナ・サモイロワさんは、次のように述べている。またサモイロワさんと一緒に来場していたオレグさんは次のような感想を述べている。マルチメディア展「北斎から現代まで」は2022年3月22日まで開催中。
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動き出すサムライ、近寄りがたい美女、北斎の波・・・。モスクワで開幕した日本絵画のマルチメディア展
浮世絵の傑作を鑑賞し、日本創造に関する神話に耳を傾け、漢字の秘する世界に浸る。モスクワのデジタルアートセンター「アートプレイ・メディア」で開幕した「北斎から現代まで」と題されたマルチメディア展は、このすべてを体験することができるものである。このマルチメディア展では、世界的に有名な葛飾北斎の作品だけでなく、ロシア人にはほとんど知られていない月岡芳年や今尾景年などの作品も展示されている。このイベントは日本人の参加なしに、日本文化について詳しい専門家たちの助けを借りて開催された。
マルチメディア展「北斎から現代まで」は2022年3月22日まで開催中。デジタル技術の発展により、展示スペース全体に日本の画家たちの作品が生き生きと蘇り、日本の古代の景色と現代の風景が次々と映し出された。
「スプートニク」からの取材に対し、アートプレイ・メディアのデジタル・ディレクターを務めるナタリヤ・ルビナ氏は、センターで日本をテーマにした展覧会を開くのはこれが初めてだと述べている。
「日本の芸術の展示を行うというアイデアはかなり以前から温めていたものです。最初は北斎の浮世絵展を開こうと考えていましたが、次第に、もっと内容を広げようということになりました。しかし出展できる作品があまりありませんでした。幸運にもわたしたちは、日本芸術の専門家で浮世絵の収集家で、日本にも長く滞在していたエカテリーナ・プガチョワと出会いました。彼女のコレクションの中に、月岡芳年と今尾景年の作品が含まれていました。そして、プガチョワ氏は、これら、ロシアではあまり知られていない作品を展示するチャンスを与えてくれました。彼女の同意を得て浮世絵をスキャンさせてもらい、音楽を選んで、前もって用意してあったシナリオで、わたしたちのデザイナーが3Dグラフィックを作ってくれました」。
やや暗くした展示スペースに座った観客たちは、日本の世界に浸ることができた。押し寄せる波、開き始める桜の花、足元に広がるもみじ・・・。そして美しい日本の女性たちが映し出されたかと思うと、まるでこの女性たちを他人の目から隠そうとするかのように頑強なサムライたちが四方から駆けてくる・・・。
シナリオには、浮世絵の4つのジャンルに沿って4つの章が用意されたとナタリヤ・ルビナ氏は語っている。
「美人画、武者絵、風景画、花鳥画の4つです。そして締めくくりに、今の日本を映した動画を並べました。今回のプロジェクトを実施するにあたり、わたしたちは細心の注意を払いました。何よりも、作品がアマチュア風にならないよう、そして日本文化のイメージに真に合致するよう気をつけました。加えて、ロシア人に、日本という国をよりよく理解してもらい、近く感じてもらえるようにということにも気を配りました。今回、この点でわたしたちにアドバイスを与えてくれたのが、日本文学の有名な翻訳家で日本文化の普及に貢献しているドミトリー・コヴァレーニンです。オーディオガイドでも参加してもらい、観客に日本の神話やシンボルについて説明してもらっています。コヴァレーニンとプガチョワは、わたしたちにとっての日本文化の世界への案内人となりました。そして観客の皆さんにとっての案内人になってくれるよう願っています」。
開幕直後にこのマルチメディア展を訪れた大学生のヤーナ・サモイロワさんは、次のように述べている。
「今年、日本語の勉強を始めたのですが、今回の展覧会で日本の漢字の由来について、今まで知らなかったことを知ることができました。動きのある浮世絵からは生きた絵のような印象を受けました。動く画像と音楽、ドミトリー・コヴァレーニンのオーディオガイドのナレーションが合わさり、それが非常に興味深い形で演出されていて、わかりやすく、面白いものになっていました」。
またサモイロワさんと一緒に来場していたオレグさんは次のような感想を述べている。
「わたしは日本語の勉強もしていませんし、日本文化についても、アニメや漫画、俳句、ロシア語に翻訳された村上春樹作品など、表面的にしか知りません。しかし、今回の日本文化へのエクスカーションではいろいろなことを学ぶことができました。日本人の自然を大切にする気持ちに驚かされました。素晴らしいプロジェクトでした」。
マルチメディア展「北斎から現代まで」は2022年3月22日まで開催中。